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(1) ♂ (2) 生息場所 (3) ♀ (4) 集団 (5) 終齢幼虫 (6) ♂♀ (7) ♂

クワズイモカスミカメ Ernestinus pallidiscutum

クワズイモカスミカメ 
Ernestinus pallidiscutum (Poppius, 1915)

クワズイモカスミカメは南西諸島に分布し,クワズイモの葉裏に成虫と幼虫が集団でコロニーを作ることで知られている.石垣島や奄美大島ではクワズイモカスミカメのコロニーを良く見かける.宮崎県内では,2024年3月に日南市南郷町の亜熱帯作物支場に隣接する有用植物園でクワズイモカスミカメを確認している.これが宮崎県内での初記録と思われる.九州では1951年に佐多岬でクワズイモから記録されているが(Miyamoto 1965),その後の報告は見当たらない.クワズイモは宮崎県内にも生育しているので,クワズイモカスミカメが昨今の温暖化に伴い北上しているのかもしれない.有用植物園にはオオハンゲも生えており,2020年にはオオハンゲからソデフリカスミカメも確認している.クワズイモとオオハンゲはほとんど同じ場所に生えており,それぞれからクワズイモカスミカメとソデフリカスミカメを確認している(小松 2024).Ernestinus属の2種が同所的に確認されるのは珍しい.

小松孝寛, 2024. クワズイモカスミカメの宮崎県初託録. タテハモドキ(62):5-4.
Miyamoto S., 1965. ISOMETOPINAE, DERAEOCORINAE AND BRYOCORINAE OF THE SOUTH-
     WEST ISLANDS, LYING BETWEEN KYUSHU AND FORMOSA (Hemiptera:Miridae). Kontyû
     (1): 147-169.