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以前は市内でもよく見る蝶だったが、最近はあまり見かけなくなった。河川や農業用水路の整備が進み、食草のカラムシなどいわゆる雑草と言われるものが育ち難くなってきたためだろう。河川敷などは徹底的に綺麗にするのではなく、少し薮を残すくらいの整備が自然生態系に取っては好ましいと思う。アカタテハは成虫で越冬するが、ヒオドシチョウなどとは違い、越冬成虫でも羽がいたんでいる個体は少ない。卵はカラムシなどのイラクサ科の植物に産み付けられるのが殆どだが、偶にハルニレからも見つかる。幼虫は葉を内側に合わせるようにして巣を造る。そのため、遠くからでもアカタテハの巣だとよく分かる。写真はいずれも巣を開けて写した。幼虫はその巣の中で蛹化することが多く、大きな巣を開けると蛹がぶら下がっていることもある。