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(1) ♀ (2) 卵 (3) 一齢幼虫 (4) 若齢幼虫 (5) 終齢幼虫 (6) 蛹 (7) 越冬 (8) ♂ (9) 成虫 (10) ♀

ムラサキツバメ Arhopala bazalus


ムラサキツバメ Arhopala bazalus (Hewitson, 1862)

宮崎にはムラサキツバメが多い。元々は照葉樹林に自生するマテバシイを食樹としていた。今でも照葉樹林が多く残っている渓谷に行くと一年中見ることができる。照葉樹林の渓谷で日光浴しているムラサキツバメの姿が一番似合っている。しかし、最近は街路樹や庭木として街中にもマテバシイが植えられるようになったので、それを食樹とするムラサキツバメも街中で増えている。ムラサキツバメはナガサキアゲハやイシガケチョウなどと同じく、温暖化によって北上している代表的な蝶でもある。数十年前にはシリブカガシを食樹として細々と代を重ねていた岡山県でもマテバシイを食樹として生息を広げ、全く生息していなかった静岡県富士市でも生息が確認され、最近では関東地方にまで分布を広げている。