(1) ♂ | (2) 卵 | (3) 一齢幼虫 | (4) ♀ |
体長12〜14mm 過去の報文では県北から記録があるが、宮崎県総合博物館にヒメクモヘリカメムシとして所蔵されている標本は次種ニセヒメクモヘリカメムシであった。また、文献によると1970年に大崩山からヒメクモヘリカメムシと報告されたものは、全てニセヒメクモヘリカメムシとの報告もあるので、県内の過去のヒメクモヘリカメムシの記録は2種が混同されている可能性が大きい。その中で、唯一標本が残っており、ヒメクモヘリカメムシと確認できたのは、大崩山登山口で採集された1例のみであった。北海道では低地でも生息しているが、四国の調査では800m以上の高地からのみ記録されている。大崩山登山口の標高は920mなので、高標高地での再確認が必要である。(延岡市)